2007年8月17日金曜日

鮎の匂い



河口より登ること一里
我が家の近くまで
遡上してきたのは久しぶり
これも梅雨の長雨の恩恵か

「ころがし」という仕掛けで
あんどろにひっかけ
もつれをほどいて
苦労の末
ようやく
一匹姿を見ることが

手にとって
鮎を嗅いでみる

あ〜〜この匂い
懐かしい

記憶の片隅にあった
少年時代が
一瞬にして蘇る

 スイガン(水中めがね)のくもり止めに
 ヨモギの汁でガラスを拭いて
 自分で作ったゴム銃のヤスで
 石に張り付いている大きな鮎に
 狙いをつけてヤスを放つ

ただ盆を過ぎても
この大きさとは...
貧しい川になってしまっていると
言わざるをえない




 

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